老いを感じることこそ柔術の妙味にふれることでは?

柔術をやっていて、若い奴に抜かれたとか、前よりも踏ん張れなくなったとか。怪我をしやすくなったとか。

 

そういうことありますよね?

 

私はそういう時に思うんですよ。それでも柔術は面白いって。

 

柔術を含め格闘技全般そうかもしれませんが、アンチエイジングなんですよ。

 

普通はその年齢であれば、もっと老けてますよ。でも戦う人間は体が衰える速度が遅い。

 

当然精神においてもそう。

 

私は柔術をやっていなければ、もっと老けていたと思う。人生は長いようで短い。

 

戦うことを趣味にするってのがどれだけ面白いかをもっと大勢にも知ってほしい。


私と柔術の出会い。S君との出会い

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

2009年くらいに神奈川の、ある道場に見学にいって即入会を決めたんですが、それ以前に私はなぜ柔術をはじめようとおもったか書いておきます。そこには友人のS君という存在があります。

 

S君と私の付き合いは古く2000年くらいに、とあるアルバイト先で出会いました。彼は結構変わった人間で、私は割と変わった人間と、うまくやれるタイプの人間なので、すぐに意気投合しました。

 

そんな彼に私はよく言っていたのが、「日本にいても何もいいことないよ。世界をみたほうがいい。」とちょっと留学経験のある私は、偉そうに彼に講釈を垂れていたのです。そうすると彼は、私に影響をうけたのか、あるとき数百万を貯めて、まずバリ島に彼女と行き、そこで資金の大半を使い果たして、さらにそのあとLAに行きました。

 

しかし、あるとき、その彼女が私に連絡してきて、彼は精神を患っており、もう手がつけられないので一人で帰国する。と言ってきました。私はあれこれ忙しいのもあり。あーそうなんだ。くらいに返したのですが。Sくんのその後は、謎のままでした。

 

あの頃、今みたいにスマホやフェイスブックなどない時代でしたから、私は彼に連絡を取れませんでした。ただ、伝え聞く話を繋げて、多分彼は、アメリカで一人でうまくやっているんだろう。と勝手に思っていました。

 

それから何年かが過ぎ、私はSくんと共通の友人に会うことがあり、Sくんは今どうしているんだろう?ってきいたら、帰国しているよ。と教えてもらいました。さらに連絡先も教えてもらい、私は2008年くらいに彼に再び彼に連絡を取ったのです。

 

彼は神奈川のボロアパートに一人暮らししていました。さらに精神障害により障害者年金みたいなのをもらってそれで生活していました。かなり状態はよくなく、彼をうちに呼んで久々に話をしたんですが。

 

やはり、精神的にいろいろと大変らしく、薬をたくさん飲んでいる。と言っていました。またすごく極貧の生活をしていました。

 

ただ、私が一番興味があったのは、彼がアメリカでどんな生活をしていたのか?という話で、聞くと、それはそれは壮絶で。というか不謹慎にもめちゃくちゃ面白くて、それをかいつまんで書くと、

 

彼はアメリカで資金を使い果たし、旅行ビザが切れたあとも不法滞在するんですが、ついにお金が尽きて、警察に保護されます。そこで彼は病院に入れられるんですが、そこで出会った日本人医師に色々助けられます。ある程度回復したところで彼は、チャイナタウンでアルバイトを見つけます。当然不法滞在です。そのアルバイトは餃子屋さんです。そこで奴隷のように働いていたのですが、住んでいた場所が、(なぜそこに住めるようになったのかは忘れましたが)チカーノ(いわゆるメキシコ系)の街で、そこでできた友人とつるんでいたら、銃撃戦にまきこまれて友人を目の前でなくしたり、いろいろ修羅場を経験します。そんな中、あるとき喧嘩したチカーノの腕っ節がすごく強く、S君も剣道を長いことやっていたし、割と腕に自身があったらしいのですが、彼に何度いどんでもボコボコにされて、いったいその強さの秘密はなんだ?ときいたら、俺はグレイシー柔術家だ。と言ったらしいのです。

 

そして彼は最寄りのグレイシー本部の門を叩いて何年かそこで柔術を学んだのです。

 

そして時間は飛んで2009年。私の家で彼とUFCをみていました。当時はBJペンとJSP、アンデウソンシウバ、RYOTOなどがチャンピオンの時代です。

 

私はプライドなどは好きでみていましたが、寝技に関しては、よくわからない。というのが本音でした。しかし一緒にテレビをみているSくんは、やたら技の解説をしてくるんです。「三角からオモプラータいった!」とかそういう風にみながら興奮しているわけです。

 

私は、派手にパウンドで勝利する試合しか興味がなかったのですが、彼の解説を聞いているうちに、気になって「なんでそんなに詳しいの?」と聞くと、前にグレイシー柔術をやってた。というのです。

 

それで興味がでて、ネットで最寄りの道場を検索して見学にいったのが私の柔術との出会いです。私は今でもSくんに感謝しています。多分彼は今はやっていないので、スパーしたらボコれると思いますが、彼が当時私が何もわかっていないのに、特にバカにするでもなく柔術のことを教えてくれたことを、すごく感謝しています。


関西柔術界の熱量を見た! IPPONジャンボリー6観戦記

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

 

私は長いこと柔術やってきていますが、基本東京でやってきたので、それ以外の土地での柔術の盛り上がりを、よく知りません。また、試合も仲間の応援にたまに行くくらいなので、巷で有名な強い選手というのも全然知らなかったりします。

 

今回縁あって、RJJの岡本さんに「IPPONジャンボリーは面白いから、見に来てくださいよ。」と言われて、そんなに面白いの?他人の試合が?と疑心暗鬼になりながらも、ちょうどマイルも溜まっていたので、AIRBNBで一泊2500円の宿をとって、大阪まで行ったのです。

まずIPPONジャンボリーとは何か?というと、名前の通り、ポイントではなく一本取る大会。なのはわかると思いますが、実はこれ団体戦なのです。通常柔術は一人でやるものなので、団体戦と言われてもピンと来ない人もいると思います。関東でも団体戦はたまに開催されていますが、いまいち盛り上がってないと聞きます。(違ってたらすいません。)

 

しかしながら、関西では団体戦がメチャクチャ盛り上がる。と岡本さんに言われて、本当かよ。って思って見に行ってびっくり。超盛り上がってました。

団体戦とは一体どんな感じなのでしょう。例えば5人の団体戦だとして、出る順番を決めます。そして一人づつ対戦して、一本取ったら勝ち抜き。引き分けたら両者退場。決勝で決着がつかなかったら、延長戦をして、それでも決着がつかなかったらレフリー判定。という形です。

まずこのルールだと、やはりみんな一本取る気迫が違います。通常の試合はポイントやアドバン先取したら、逃げ切って勝ちみたいな展開もあるんですが、一本取りルール(ポイント、アドバンなし)引き分け=退場だと、特に強い人ほど、一本を取らないと格下に引き分けで退場を狙われてしまうからです。ここにドラマが生まれます。

 

また、帯、体重も割と織り交ぜた団体戦なので、下剋上シーンが見れたり、守り抜いて引き分けに持ち込んだり、チームの思惑が見れるのです。

 

さらにトーナメント制なので、何度も試合をしなければいけません。強い人ばかり先鋒に使っていると消耗します。こういった戦略も勝ちにつながります。

 

そして、それぞれのチームは、道場の垣根を超えて結成されています。日本人もいれば日系ブラジリアンもいます。黒帯もいれば紫帯もいます。

さて、なぜ東京ではいまいち盛り上がらない、団体戦が大阪では盛り上がるのでしょうか?それは試合後の飲みの席で、皆さんの話を聞いているうちにわかりました。

 

 

 

「東京は競技って感じでしょ?大阪ではフェスって感じですねん。」

 

 

 

なるほど。と思いましたね。確かに、東京の柔術の試合でフェスを感じたことは一回もないです。みんないかに結果を残すか必死で、負けイコール死。みたいなところがあります。でも、IPPONジャンボリーの会場に行って思ったんですが、道場単位で固まってない感じなんですよね。みんな知り合いって感じでワイワイしています。試合観戦も込みで楽しんでいます。つまり、興行と試合の中間な感じなんですね。これは関東にはないです。

 

大阪人は祭り気質なんですね。

 

普通にマスクかぶって試合に出てる人がいたり。マスクの人は、試合中ラッシュガードを脱げと言われていました。マスクはいいのかよ!!

 

入場にも凝ってたり。

 

 

蟷螂拳の使い手がいたりw

 

こっちは同時開催された、燻し銀(マスタークラス)なんですが、風貌がヤカラな人ばかり。

 

昭和の新日本プロレス風の司会のたびとさんも最高。

 

正直この大阪のノリというのは想像を遥かに超えていたので、圧倒されました。残念ながら東京ではこのノリは出せないんだろうな。と思いました。

 

 

とはいえ、黒帯の試合は、超白熱ですよ。特にこの日のMVPだったレアンドロ草野選手(草野柔術)の足関3人抜き。は鳥肌たちました。

草野さんは、スーパーレッグロックマシーンという名前で呼ばれていました。恐ろしいです。

 

この日は女子の団体戦も盛り上がっていました。


女子の一本極めは、男子より燃えます。全国の女子柔術家はこの大会のために集結すべきです。

 

結論をいうと、来年も見に行こうと思いました。そしてもっと参加者が増えたらいいなと思いました。団体戦はチームをつくるところから始めなければいけません。次の開催まで1年ある。とも言えますし、もう1年しかない。とも言えます。白帯から出られます。大阪まで皆さん足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?柔術の楽しみ方がまた一つ増えると思います。

 

IPPONジャンボリーオフィシャル

 

私が撮影したこの日のアルバムです。ご自由に持っていってください。

 

 

 


岡本裕士の鬼極めコムロックセミナー 2018年4月14日(土) 墨田区総合体育館 柔道場

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

 

 

◼︎セミナー名
岡本裕士の鬼極めコムロックセミナー

◾︎対象者
コムロックを覚えたての方
コムロックをより深く追求したい方
コムロック対策を覚えたい方

◾︎内容
マウントポジションからのコムロックへの入り方
サイドポジションからのコムロック
相手の脇差しスイープに対するコムロック
一番絞りからのコムロック
マウントコムロックからの3つの腕固めと突っ込み絞め
マウントコムロックからの抱え腕十字
マウントコムロックのエスケープ

◼︎スケジュール
2018年4月14日(土)
08:50 開場
※更衣室で着替えたあとに柔道場までお越しください。当日現金払いの方は、参加費をお忘れないようご注意ください。
09:00 受付
09:20 セミナー開始
11:30 質疑応答および動画撮影
11:50 セミナー終了。お風呂に入って懇親会参加者は下町天丼 秋光へ移動

◼︎場所
墨田区総合体育館 柔道場

◼︎参加費(PayPal払い又は当日現金払い)
DVDをRJJより購入者 5,000円
一般参加者 6,000円

◾︎定員
18人
※残り9人です!(4/3現在)

◼︎動画撮影
セミナー中の動画撮影は可能です。各セクションごとにラスト10分程度の撮影タイムを設けます。説明したテクニックをまとめて撮影できるので、セミナー中は集中して説明を聞くことができますよ。


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